水盆探索 〜安行氷川神社
こんにちは。久しぶりになってしまいました。
年末に向けて残業が増えている今日この頃です。
安行に小さな神社がありました。
氷川神社といえば埼玉県内に無数に存在する神社さん。その一つ。
昔は古い杉があったようで、現在の社殿は枯死した木の売却代金を当てて改築したそうです。
本殿内は見ることができなった記憶がありますが、座像が安置されており、神仏習合の名残を残す神社です。
手水舎となる水盆に文字「奉献」が刻まれています。
上記の記事で登場していますが、筆者は龍澤さん、石工は青木宗羲さん。
こちらは天保13年(1842)の作。
上二つよりも晩年の作。
字に落ち着きが出てきたように思います。
カスレの部分を石にどう表現しようとしたか試行錯誤した形跡があります。ここを普通に削ってしまうと字の判別が付きにくくなるんだろうなと考えると、熟練の判断の凄さを知れる気がします。
水盆一つでも見ると意外と情報があって楽しいものです。