埼玉県県道103号の成り立ちを伝える碑。
こんにちは、今回は草加市柳島にある柳島氷川神社の石碑をみていきます。
共益講道路修繕記念碑
筆者は板橋菊蔵。詳細は不明です。大正9年の作。
草加市内にはいくつかこの筆者の碑が散見されます。それらを見ていくと、隷書を良くした人物であったのではないかと想像しています。この碑は若書きなのか、たどたどしさを感じますが、まとまりの良い額を書いています。
碑陽は楷書とカタカナの混じり体です。カタカナが極端に小さいのは漢文を訓読するときに右下につける「送り仮名」の影響でしょう。
本文を簡単に読むと
無尽共益講というシステムでお互いにお金を出し合い、道路を整備したことが書かれています。
目の前にある道のことですね。この道は現在東浦和の駅前から足立区の島根を繋いでいる全長約14キロの道路です。
撰文者は細井為五郎。現:草加市谷塚上町のベルクスの辺りに私塾の松寿学館を建てた人物です。
碑陰には共益講の発起人として粂兼次郎の名が刻まれています。
珍しく筆者名があり、横田利平と刻まれています。
以上、県道103号の成り立ちの一部がわかる碑でした。