石碑巡遊〜手書きの魅力

名文・名筆を求め、各地の史跡・社寺などを巡り紹介していきます。現在、NOTEへ移行中完全移行後、こちらは閉鎖します。

西願寺 〜阿弥陀像を巡る習慣を刻んだ標柱

 こんにちは。今回は草加市遊馬町にある西願寺を参拝してきました。

 

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 創建は1615年と伝わり、本尊は阿弥陀如来像です。

 新しく立て替えたのでしょうか。本堂はとてもきれいですし、彫刻も素晴らしいものとなっています。

 徳川家の家紋である「三つ葉葵」がありますので、もしかしたら徳川家と関係があるのでしょうか。

 

 さて、山門の入り口に目的ものがありました。

 

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 「足立 六阿弥陀特拝所」と書かれた標柱です。

 六阿弥陀というのは阿弥陀仏を祀っている六つのお寺を巡拝することです。

 起源は元禄頃に始まるそうですが、こちらは昭和10年に建てられています。

 江戸の各地で六阿弥陀参拝の習慣があったそうですが、それが昭和の時代にもあったことには驚きです。ここ西願寺の他にどのお寺を巡るのかははっきりとしませんでしたが、それでも当時の人々の信仰を伺いしれる資料となりますね。

 

 書者名は不明ですが、漢碑に範を取りしっかりとした線で書かれています。「六阿弥陀」を一回り大きく書いたのはネライでしょうか。非常に手練れています。

アクセス

日暮里・舎人ライナー 見沼代親水公園駅より徒歩12分

 

ギャラリー

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