「こんな字読めるか!!」が解析できる!? みを(miwo)さん。控え目に言って最高です。
石碑を解読するようになって困ったこと。それは・・・
「文字が読めない!」ことです。
まぁ、一般の方よりは書というものに触れてきた時間が長いと思いますので、草書や仮名でもある程度はスラスラ読める自信はあります。ましてや、過去に石碑を研究され出版された本がありますので、大部分頼ってこのブログを書いてます。
ですが、それでも読めない字に遭遇するのです。そんな時は字書(過去の文字資料を集めた辞書)と睨めっこしながら字を探していくのですが、「もうちょっと楽できないかな?」と探していたら見つけました。
みを(miwo):AIくずし字認識アプリ
なんて素晴らしい!!OCRで古文書の解読ができる日が来るとは!!
ということで、早速ダウンロードして試しに臨書(書の練習方法)したものを読んでみました。
これがカメラで撮影した状態です。下手ですがお許し下さい。笑
さて、突然ですが、クイズです。
↑上の臨書の文字はなんと書いているでしょうか。
推測してみて下さい。
みを(miwo)の答えは・・・。
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読み込んでみると6文字であることを認識してくれました。墨の濃度ミスで滲んでいる部分も多いので、どうなるだろうと思っていましたが、感動ものです。行書とはいえクセの強い文字をそれぞれ認識しているというこの事実、感動した!!
それでも、手書き文字を正確に認識するのは結構難しいので、今回の正解率は50%でした。
使い方のユーチューブを見ると認識した文字を訂正できるとありましたので、今後のデータ活用になるかもと思い、編集してみました。
正しくは上記のように書いてありました。
皆さんの答えはいかがだったでしょうか。
みを(miwo)は元々、日本の古文書の解析の為に開発されたようですので、こういった中国関係の書を解析するのは難しいのかと思っていました。が、間違いがあったとはいえ、たった数秒で文字が解析されました。現段階では人の眼を通して、合っているか確認する作業が必要になるかもしれませんが、それでも文字を読む手間が相当省けることになります。
将来的には古文書をはじめ、多くの資料を簡単に正しく解析する日もくるのでしょう。楽しみでなりません。
そうはいっても、一般的にはなかなか使う機会がないかもしれません。ですが、身近にある石碑を観る時や、書道展を観に行かれる時などにも活用できそうですので、そんな機会に恵まれた方はちょっと思い出して頂けるといいかもしれませんね。